「げんまん」って、どういういみ?

指を切りました。右手の中指と薬指の中程をざっくりと。これで、しばらくはステージでギターを弾くことはないと思います。あまりのざっくり感に、デジカメで撮った画像をアップしようとも思いましたが、ここは「Ogrish.com」ではないのでやめました。

僕はただ、ネコと遊びたいと思っただけなのです。昨日のバイト先からの帰り道、住宅街を歩いていたら、大きく育ったねこじゃらしがモサっと道端に生えていました。コレを使えば、帰り道で出会うニクイあいつらも寄ってくるのではないか。安易な考えですが、一番長くて立派なねこじゃらしを頂いていこうと決心しました。

でも簡単には取れません。枯れ気味なせいかねこじゃらしの茎の繊維は思いのほか丈夫でちぎれてくれないのです。僕はパスタをフォークで食べる時みたいに、右手にねこじゃらしの長い茎をくるくると巻き付け、一気にひっぱりました。すると、フロスが歯茎に食い込むみたいに、バキの「死刑囚編」でドリアンが独歩の二の腕を化学繊維で切り落としたみたいに、じゃらしの繊維が指に食い込みました。手を離して見ると、痛みはないのに中指と薬指のそれぞれ左側右側がぱっくりと割れ、中の脂肪がリアリティの無い感じでコンニチワしてるじゃないですか。

「ありゃー」と思っていると、あたりまえのように血がデュワーと出てきました。そこで思い出したのですが、こういう雑草は節の部分で簡単に折れるのです。案の定、根元の節を折り曲げると、簡単にポキリと取れました。やった!

左手はロングなねこじゃらしを持ち、右手は心臓より上にあげ(気の乗らない挙手の姿勢)、時々血を地面に滴らせながらネコを探して歩きました。でもおらんのです。ネコが。いつもはあれだけゴロゴロしてるくせに、これだけのスペシャルアイテムを持っている時には現れないなんて。僕は世の中の不条理を、そして時折すれ違う人の視線を感じながらしばらく歩き続けました。

そしたら、いた!線路横のコインパーキングに黒ネコが!やつは寝起きなのか、少しダルそうに目を半開きにし、頭を車止めの上にのっけてくつろいでいます。そんなところに、右手から血を滴らせ、目は夕闇の中にギョロリと輝き、なんだか息もすこし上がった巨大な生き物がじりじりと近づいてきたものですから、相当何かを感じたのでしょう。やつは目をカッと見開いたかと思うと、体に電気が走ったようにぴょんと立ち上がり、ねこじゃらしには目もくれず薄暗いガード下へと大慌てで逃げていきました。僕はしばらくその場に立っていましたが、ねこじゃらしを置き、家路へと向かいました。

愛とは惜しみなく奪うもの、ですね。


                                              ひでみつ
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  by sinnsirakawaminor | 2005-09-09 12:32 | ひでみつ

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